はじめに
・・管理人は多田オ-ディオで色々な事を教えてもらいました。
オ-ディオに関しては勿論、それ以外でも博識な社長さんから色々と昔話を聞きました。
この多田オ-ディオで教えていただいた事を” 多田オ-ディオ語録 ”として残したいと思います。
タマにオ-ディオ以外の事も記事になるかもしれませんし、あくまで多田オ-ディオで聞いた話を記事にしていくので、オ-ディオ雑誌にのっていなくて勘違い??で信憑性が低い記事もあるかもしれませんが、ご容赦を。
第一回目の ” 多田オ-ディオ語録 ”としては、良い音の条件を書きたいと思います。
まずは、良い音楽の条件として作曲者や作詞者が曲や詩の内容をどのように表現したかったかを考えて表現した演奏である事、それが楽しい音楽に繋がるものとして重要だと考えていました。
そして多田オ-ディオが理想として目指した”良い音”とは、良い音楽を忠実に再現してくれる原音再生を目指していました。
しかし、オ-ディオ機器の値段や、技術的な事もあり、原音に近づけられない場合が多々あります。
その場合、良い音楽が楽しく聴ける音という所が、多田オ-ディオで販売されていた機器の音決めに重要な事柄になりました。
そのためには、スピ-カ-から出てくる音の解像度や、音の強弱を正確に再生するオ-ディオ機器を目指しました。
そして、その、解像度や音の強弱と同様に、演奏家が奏でる ” 音色(ねいろ) ” とその ” 音色の変化 ” も、正確にスピ-カ-から出さなくてはならないという事実を見つけました。
音色の正確さの例としては、ピアノの音でいえばスタンウエイかヤマハの違いが音に現れる事になります。
ボ-カルで言えば、音色の正確な音が再生されていれば、全く初めて聴く曲でも、聞いた事のあるボ-カリストの声であれば、すぐに分かります。
管理人の体験談として、音色の正確さが無いと、酷い場合は、例えば奏でられている楽器が、バイオリンなのか二胡なのか分からない音を聞いた事があります。
音色の変化は声色(こわいろ)の変化という表現になると思いますが、例えればボ-カルの声の楽しい声と悲しい声の表現がはっきり聞き分けられる状態の事になります。
かなり音色の正確さや、音色の変化の正確さがあれば、物理特性があまり良くなくても、音楽が楽しく聴ける音になる事を発見しました。
そして、もう一つの発見をします。
良い演奏者の奏でる良い音楽を、良い録音状態で記録されたメディアを再生するとき、原音再生に近づけば近づくほど、演奏がゆっくり聞こえる現象が起こります。
ですので、オ-ディオ機器の売買で良く聞かれる ” ハイスピ-ド ” の表現は要注意です。
ちなみに、多田オ-ディオでは、ニチコンのMUSEシリ-ズのコンデンサは一切使用していませんとの事でした。
これは、museを使用すると解像度は良くなるが、音色の変化が悪くなるという理由から使用していなかったそうです。
ただし、” ハイスピ-ドでカリカリの解像度の高い音 ” が好きな人にとっては、museは非常にマッチングするので、商品として間違っている訳では無いと思います。
意外にも、万人が ” 良い音 ” と認識する演奏(再生音)は少ないのかもしれません。
このあたりは、オ-ディオファン同士の会話でも注意が必要です。
皆様、オ-ディオを楽しみましょう!!
(^u^)