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機械好き・音楽好き・の日常 良く見て、良く聴いて、このろくでもない時代を一歩でも進んでいきたい

機材紹介 アンプ DENON PMA-700

  今日は自分の使っている機材の紹介です。

 アンプはDENON製の PMA-700を使っています。1973年に発売されたアンプです。

 10年ほど前に多田オ-ディオさんで中古整備済み品を購入しました。以来、一回だけスイッチ類の接触不良を整備しただけで今も問題なく稼働しています。(^_^)

 PMA-700はDENONがコロンビアに合併吸収され、民生用にオ-ディオ機器を送り出し始めた最初の頃の機械です。

 初期型は気合を入れすぎてコスト高で、作れば作るほど赤字だったとか・・・?

 設計には特に「特別な部品や構造」を開発して使用されていないようですが、部品は相当に聞き込んで選定されていたようです。

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DENON PMA-700  1973年製

 この時代は、レコ-ド全盛時なので、色々とレコ-ドの為の機能があたりまえのようについています。

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 レコ-ド用の Phono 入力は2系統あり、片方はMCの入力も可能です。ちょっとしたプリアンプ並みの機能がついています。

 当然、phono回路はディスクリ-トです。現代のオペアンプICで回路構成してるPHONO回路のプリメインアンプよりレベルの高い音でLPを再生してくれます。

 又、ボリュ-ムの補佐をするゲイン切り換えスイッチがついています。

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ゲイン切り換えスイッチ。

 これは、自作派の人も多かった時代なので、色々なレベルの音声入力に対応するためだとか。
 それと、設計思想として、ボリュ-ムつまみがちょうど12時の場所で聞くことを前提に作られているという話も聞いた事があります。

 アンプ自体の出力は 70W / 8Ωですが、あまり放熱は出ません。この部分もうれしい部分ですね。
 以前は DENON PMA-760を使用していましたが、発熱が多くて夏場は気を使いました(^^ゞ


 さて、音の傾向ですが、ごく自然であり迫力のパワ-感みたいなものはありません(^^ゞ

 刺激感が無いと言いましょうか・・・・ボリュ-ムを上げているのだけれど、大きい音に感じません。ですけど、大きな音が鳴っているという感じになります。

 おとなしいと感じる方も多いようです。おとなしい音ですが、小さい音や細かい音もしっかりと再現しており、音の強弱もしっかりニュアンスが出ています。

 録音時のエコ-の響きも美しく再現してくれます。そのエコ-を含めた音の情報量が豊富で聞いている人に音楽を楽しく聴かせてくれます。

 しかし、おとなしい音なのでPMA-700が好きになれず、すぐに元気な音のPMA-500に買い換えたという人もいらっしゃいます。

 PMA-700の大人しい音がよいのか?PMA-500の元気な音が良いのか?このあたりは好みでしょうね。

 ずっきいにはPMA-700の方が好みです。基本、ずっきいには長くリスニングしても疲れない音が好きです。コンサートやライブでもホ-ルの後ろの方で聞いている方が性に合ってます(^u^)

 オーディオ機械、音の出る機械、どんなものも、その機械固有の音があります。メ-カ-毎の音の傾向も大雑把にはあるのですが、機械固有の音は他の機械では再現できません。

 その中でもこのPMA-700の音は独特の音がします。

 オ-ディオ全盛期の1980年代のアンプに比べれば音の解像度や表現力に劣ると感じることもありますが、やっぱりこのアンプに戻ってきてしまいます。

 まだまだ、このアンプには活躍してもらいます。(^_^)


皆様、良いオ-ディオを手に入れて好きな音楽に浸りましょう(^u^)